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椎茸原木の本伏せ。今年は非常に難しい!!

久しぶりに、本業の原木椎茸のお話。

今年は、梅雨が始まったのに、まともな雨が少なく、本当にどうしたんだろうと心配しておりました。
が、いよいよ梅雨が本格的に始まったという感じ。

原木栽培の椎茸は、この時期、または梅雨が始まる前に、『仮伏せ』という状態から『本伏せ』という状態にしてやります。

2018062215120000.jpg

↑このような感じで、薪伏せというか棒積みというか、地面から多少うかせて積み上げただけの状態が『仮伏せ』。
菌を植えてから本伏せに移るまで、この状態で菌を回していきます。

ある程度、菌が回ったら↓このように、風通しをよくするために組み替えてやるのです。
あまり菌を回し過ぎると、今度は夏の暑さに耐えられなくなるので、程よく回すというのがポイントです。

2018062215130000.jpg

ただ、今年はこのタイミングが難しい。
私はいつも、梅雨が始まる前に本伏せをしてやり、ジメジメとした梅雨は出来るだけ風通しを良くしてきました。
そうすることで、梅雨の満員電車のような苦しさを椎茸菌にさせないように、と。

ところが、今年は菌の回りが非常に遅い。
そのため、梅雨真っ盛りだというのに、未だに本伏せを行っていない品種が多いです。
原木が届くのがいつも以上に遅かったのも大きな原因の一つなのですが、もう一つ。

例年なら、桜を散らす雨が降るはずなのに、今年は降らなかった。

というのが、私が考える菌回りの遅い原因。
もちろん、気象に左右されるのも嫌なのでビニールを被せたり、水を撒いたりもしましたが、やはり地球の調整には敵いません。
四国を周っておられる菌メーカーの営業さんも、「今年はどこも菌回りが悪いですね~」と仰っておられましたので、原木が遅れた以上に雨が少なかったのが大きかったんだと思います。

地球温暖化は嘘だ。といったことを耳にしたりもしますが、人間よりも遥かに小さな菌の動きを年中見ていると、近年は、思うように栽培が出来ず、「こんなに難しかったっけ?」と思うほど、温暖化ではないとしても、地球の環境が変わっているように思えてなりません。

とは言っても、それを生業にしているのだから仕方がない。
また、遅い遅いと言っても、椎茸菌も頑張っております。

2018062417570000.jpg 2018062215130001.jpg

原木の小口から白い模様が出ているのが分かります。
これは、菌紋といって、椎茸菌が伸びて出てきたものです。
これが出てくると、菌の生命力を感じます。

が。

この菌紋がどのような形で出てくるかが重要。
特に、右側の菌紋。
今年はこのような感じが多く、本来ならば皮付近に出てもらいたい菌紋が、原木の内側から出てきています。
これは、原木の中の水分が足りていないという状態。

やはり、4月に、降るべき時に雨が降らなかったからだろうと予想します。

ちなみに、左の写真に、白い椎茸菌の間に、緑っぽい菌も見えます。
これは、黒コブ茸といい、椎茸菌を食べたりはしませんが、椎茸菌と境界線をはって共存する菌です。
これが出ると、原木一本からの収量が減ってしまい、大打撃。
去年もこの菌に大分やられてしまいました。

この黒コブ茸は、10~11月に原木を伐採し、葉っぱをつけたまま放置すること約2カ月間(葉枯らし)することで、葉っぱから十分に水分を抜いてから使いやすい長さに切って運ぶ(玉切り)のですが、その葉枯らしが十分ではなく、原木が生の状態だと生えやすい菌なのです。

去年も今年も、同じところから買った原木にこの菌がついてしまい、私が自分で伐った原木には付きませんでしたので、原因は伏せこむ環境ではないと判断できます。くやしーーー。けど、少しずつ業者さんに覚えてもらうしかない…。
ただ、今年は、椎茸生産者さんにも伐ってもらいましたが、そちらはさすが。黒コブの黒すらなく、奇麗な菌紋が出ました。

原木椎茸を栽培する上では、椎茸以外の菌に対する知識が重要で、先程の黒コブ茸もそうですが、↓の菌も大事。

2018062417550000.jpg

個人的にはプルーンと呼んでおりますが、これはゴム茸という菌です。
近所の方たちはこのプルーンのようなキノコを排除してしまうようですが、実は、こいつは椎茸の育成にとても重要な働きがあるのです。

このゴム茸の菌糸が皮の下に伸びるのですが、椎茸菌が活発に動く夏ごろには死滅してしまうのです。
ということで、ゴム茸の菌糸が掘ったトンネルを、椎茸菌が悠々と進むことが出来るんですね~。
なので、椎茸生産者は、このゴム茸が出てくれると、ホッとするという大事な菌なのでございます。

まあ、このゴム茸も水分が少ないと発生しませんので、今年は本当に少なかったんですが。
その代わりに、写真は撮らなかったけれど、胴枯というキノコが生えておりました。
これは、栗やリンゴなどの生木などに出ると厄介な胴枯病という症状になるのですが、原木椎茸にとっては、ゴム茸と同じような働きをしてくれます。
ただ、ゴム茸と違うのは、ゴム茸が水分を欲するのに対して、胴枯菌は乾燥を好むということ。

つまり、これを見ても、やはり今年は雨が降るべき時に降らなかったというところに行きつくのですが。

いずれにしても、本格的な雨が降り、雨がやんだ時に一気に温度が上昇すると、本伏せを行っていない原木に今紹介した菌以外の菌もついてしまうので、この時期は本当に気が抜けません。
炭を焼くのに熱中してこのタイミングを間違えないよう、しっかりと本業も頑張って参りたいと思う今日この頃でございました。

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プロフィール

茸屋丸藤

Author:茸屋丸藤
20代後半で脱サラし、原木栽培の椎茸の研修中に茨城県で東日本大震災に遭遇。
放射能の影響を受けやすい椎茸栽培の独立を関東ですることを諦めて、急流に飛び込む覚悟で高知に移住しました。

今は、日本で最も水質が良い仁淀川の源流を使って、山と川に囲まれて椎茸の栽培を主にやっています。
その他、炭を焼いたり、畑をいじくったり、最近はニワトリを飼い始めました♪
うちは、飲み水が湧水で、お風呂もトイレもミネラルウォーターということだけが自慢です(笑)

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